代表挨拶

戦後の混乱を経て1954年に私の両親が仲間と共に始めためっき業が、神谷理研株式会社のはじまりです。高度成長の幕開け、当時の洗濯機に付属する脱水ローラーの部品をめっきしていました。その後、浜松の土地柄もあり二輪や四輪の自動車部品を中心に様々な製品にめっき技術が求められ、製造業の変遷を目の当たりにしてきました。時代や市場の変化に伴い、私たちも企業として技術者として研鑽を重ねてきた次第です。

めっきの役割は、製品に輝きを与え美しく整えるだけではありません。軽量化、高効率化、長寿命化など製品の課題解決に貢献し、さらなる発展へと導くことができる技術です。例えばパソコンやスマートフォンなどの進化には、めっき技術の進歩も一翼を担っています。近年はEVシフトへの対応など、私たちの事業においても創業時から変わらず、常に技術進化が必要とされています。

様々な進化の中でも、環境負荷低減は重要なテーマです。日本の高度成長の背景には、環境問題や公害対策への試行錯誤がありました。製品価値を高めるエコな技術であるにも関わらず、製造過程で環境に負荷を与えたのでは本末転倒です。私たちは環境保全と汚染予防のための仕組みづくりに力を入れ、従業員一人ひとりのエコマインドの醸成に積極的に取り組んでいます。

この考えは創業時から私たちの根底にあるマインドでもあります。誰かに苦労や負担が偏るのではなく、皆が健康で幸せであること。お客様のご満足はもちろん、従業員やご家族も幸せであること。地域の皆様と協力し、環境を守り、この取り組みを未来へとつなげていくこと。私たちは豊かな社会を築くためにこれからも努力を続けてまいります。